10年ほど前、当時付き合っていた彼がジブリファンで、彼が一番好きなのは「風の谷のナウシカ」でした。
私もジブリが好きなので、ほとんどの作品を劇場やレンタルビデオ、TVなどで見ています。
しかし幼い頃に見たナウシカは、全編にわたってどこか影を感じ、でもそれがなぜなのかはっきりしなくてうすら恐いとさえ感じていました。
そしてあの不安感を煽る「らん♪らんらららんらんらん♪」が、どうにも苦手でした。
なので、おそらくTVで放映していた時も見ていなかったはず。(一番好きなのは「紅の豚」)
彼はそんな私に対し、
「本当のナウシカを知れば(印象が)変わる!原作を読むべきだ!映画の内容なんて2巻までしかないし!」
と熱く訴え、原作のマンガを貸してくれたのでした。
もちろん読了しましたが、結局「うすら恐い」の印象は変わらないままでした。すまん、当時の彼Sよ!
----あれから12年。
彼に借りた原作を返して以来、ナウシカを「見る」事はあっても(TVでよく放映してますしね)、「読む」ことはありませんでした。
しかし最近、無性に読みたくなり、GEOで全7巻セット(ボックス付)の大人買いをしました!大人買いといっても、1,800円ぐらいだったけれど。
久しぶりに読んで・・・・・・、相変わらず難しかった(;’∀’)
好きか嫌いかと言われれば、もちろん好きなのだけど、私の弱いオツムでは読み進めていくと処理できなくなって爆発寸前です。
このナウシカの原作については、大勢の方が、感想や解釈やレビューを世に出されているのですが、私はなんというか・・・・感想を述べるほどまで咀嚼できなくて、読了後にはいつも呆然としてしまいます。
いつも一気に全巻読んでしまうから、消化不良を起こすのかな。いやでもそれだけじゃないよね、きっと。
あまりにもたくさんのことが起こりすぎて、あまりにもたくさんの人の感情が溢れていて、そしてテーマが深すぎて・・・。
いや、むしろテーマが何なのかを言い当てることすらできない!(ほらね、感想を述べるにも、感情を言い表す語彙すら見つけられない状態ですよ)
いつかこの原作を、しっかり理解して読めたら・・・・と思うのでありました。
それにしても、全編そのまま映画にしていたら、とても子供が見ておもしろいと思えるものにはならなかっただろうなーなどと感じます(難しいし、長いしね)。
あ、幼少期の私はもともと面白いとは思っていなかったんだった。